不動産売却における訪問査定とは?メリットや机上査定との違いを解説

不動産売却における訪問査定とは?メリットや机上査定との違いを解説

この記事のハイライト

  • 訪問査定とは物件の状態をチェックしたうえで査定額を出す方法である
  • 机上査定に比べて精度が高い、担当者の対応を見極められるなどのメリットがある
  • 査定を依頼する前に市場相場を確認して、書類をすべて集めておくことが大切

不動産会社がおこなう査定には、机上査定と訪問査定の2種類があります。
売却することが決まっており、より確実な査定額を知りたい場合は、訪問査定がおすすめです。
今回は、訪問査定の特徴やメリット、机上査定との違いなどを解説します。
立川市周辺エリアで不動産売却をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

不動産売却における訪問査定とは?机上査定との違いは?

不動産売却における訪問査定とは?机上査定との違いは?

はじめに、訪問査定の特徴やチェックポイント、机上査定との違いを解説します。

訪問査定とは?

訪問査定とは、担当者が現地に訪れ、物件の状態をチェックしたうえで査定額を出す方法です。
実際に不動産を確認してから査定額を出すため、より相場価格に近い結果を知ることができます。
本格的に不動産売却を進めていきたい方におすすめの査定方法です。

訪問査定時のチェックポイント

訪問査定では、データで得られる情報だけでなく、物件の状況も加味して査定額を算出します。
現地確認の際に不動産会社がチェックするポイントは、おもに以下のとおりです。

  1. 敷地形状:土地の形状・傾き・大きさなど
  2. 近隣関係:周辺の建物・高圧線の存在・越境の有無など
  3. 接道幅員:前面道路の幅員・接道の長さなど
  4. ライフライン:上下水道・ガス・浄化槽の状況など
  5. 建物状況:日当たり・劣化状態・増改築の有無など

マンションの場合は、エントランスや廊下など共有スペースも査定対象となります。

訪問査定と机上査定の違い

不動産会社がおこなう査定には、訪問査定のほかに机上査定というものもあります。
机上査定とは、周辺物件の取引事例や公示価格など、不動産のデータだけで査定額を算出する方法です。
訪問査定のように、担当者が現地確認に訪れ、物件をチェックすることはありません。
そのため、短期間で査定が完了しますが、訪問査定に比べると査定の精度は落ちてしまいます。
机上査定は不動産売却を迷っている方や、手間や時間をかけずに査定額を知りたい場合におすすめです。
なお、机上査定は「簡易査定」、訪問査定は「実査定」と呼ばれることもあります。

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不動産売却における訪問査定のメリットとデメリット

不動産売却における訪問査定のメリットとデメリット

続いて、訪問査定のメリットとデメリットを解説します。

メリット1.精度が高い

机上査定ではおおまかな査定価格しか算出できないのに対して、訪問査定は精度の高い正確な価格を知ることができます。
訪問査定では、現地で調査しなければ分からない項目も査定価格に加味されるためです。
たとえば、部屋の劣化状況や日当たり、騒音などの環境条件は、実際に現地を見てみないとわかりません。
机上査定ではこうした物件の状況が考慮されないため、査定額と実際の売却価格にズレが生じる可能性があります。
その点、訪問査定は物件のプラス面やマイナス面が加味されるので、精度の高い査定結果を得られる点がメリットです。

メリット2.担当者の対応を見極められる

訪問査定を依頼すると、不動産会社の担当者が現地確認に訪れます。
直接対面して話す機会があるため、不動産会社を見極める絶好のチャンスといえます。
納得のいく不動産売却をおこなうには、信頼できる不動産会社に依頼することが大切です。
信頼できる会社かを確かめるためにも、現地確認の際は、売却活動に関する不安や悩みを相談してみましょう。
査定結果が適切で、かつ親身になって話を聞いてくれるようであれば、誠実な不動産会社だと判断できます。

デメリット1.机上査定に比べて時間がかかる

訪問査定のデメリットは、机上査定に比べて査定に時間がかかることです。
机上査定は、依頼してから1日から3日ほどで査定結果を知ることができます。
一方で訪問査定の場合は、実際に査定をおこなってから結果を出すまでに、1週間ほどかかるのが一般的です。
訪問査定は現地確認をおこなう分、どうしても査定に時間がかかってしまいます。

デメリット2.書類の準備に手間がかかる

机上査定の申し込みは、インターネットで物件の情報を入力するだけで完了します。
入力する情報についても、築年数や間取り、構造などすぐに調べられるものばかりなので、手間はほとんどかかりません。
一方で訪問査定では、登記済権利証や固定資産税納税通知書など、さまざまな書類が必要になります。
書類を準備しなければならないとなると、手間に感じる方もいらっしゃるかとおもいます。
とはいえ、訪問査定の際に提出する書類は、不動産を売却するときに必要となる書類ばかりです。
いずれ必要になる書類を少し早めに準備していると考えれば、そこまで大きなデメリットとはならないでしょう。

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不動産売却における訪問査定で必要となる事前準備

不動産売却における訪問査定で必要となる事前準備

先述したように、訪問査定を受けるには書類の準備が必要です。
そのほかにも、掃除や整理整頓、売却相場の確認などもおこなっておくことをおすすめします。
ここからは、訪問査定の事前準備について解説します。

必要書類を集める

訪問査定を受ける際には、以下のような書類が必要です。

  1. 権利証または登記識別情報
  2. 固定資産税納税通知書
  3. 登記事項証明書
  4. 間取り図
  5. 建築確認通知書

マンションの場合は、管理規約や長期修繕計画表なども用意しておかなければなりません。
必要書類は不動産会社によっても異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

物件の掃除や整理整頓をおこなう

訪問査定では、物件の外壁や周辺環境だけでなく、室内の状態も確認します。
室内が汚れていると査定に影響することもあるため、当日はきれいに掃除をしておきましょう。
とくに水回りは生活感が出やすいので、優先的に掃除することをおすすめします。
ご自身で掃除するのが難しい場合は、水回りのみハウスクリーニングを依頼しても良いでしょう。
ハウスクリーニングであれば、市販の洗剤では落ちない頑固な汚れも、徹底的に綺麗にしてくれます。

市場相場を調べる

訪問査定を受ける前に、ご自身でも市場相場を調べておきましょう。
ある程度の相場を把握しておけば、不動産会社の査定結果が正しいか判断しやすくなります。
相場を知らない状態で売り出し価格を決めると、安すぎる価格で売却して損をするかもしれません。
反対に、相場よりも高い価格で販売すると、買主が見つからずに売れ残る原因となります。
不動産売却をスムーズに進めるには、訪問査定を依頼する前に、ご自身でもある程度の相場を調べておくことが大切です。
市場相場は、不動産情報サイトや路線価などの公的価格から調べることができます。

物件の情報をまとめておく

訪問査定では、担当者にアピールポイントを伝えることも大切です。
風通しが良くて洗濯物が乾きやすいなど、実際に住んだことがある方にしかわからない情報もあるでしょう。
このような情報を担当者に伝えることで、査定額が上がる可能性があります。
また情報を伝える際は、アピールポイントだけでなく、マイナスになる情報も伝えるようにしましょう。
マイナス情報を隠して売却活動をおこなうと、契約不適合責任に問われる可能性があるためです。
より確実な査定額を知るためにも、売主が知っている物件の情報は整理しておき、査定時に伝えるようにしましょう。

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まとめ

訪問査定とは、担当者が直接現地を確認したうえで査定をおこなう方法です。
机上査定に比べると時間がかかりますが、売却価格に近い確実な査定額を知ることができます。
査定時には多くの書類が必要になるため、事前に不動産会社に確認しておくと良いでしょう。
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